Freud quotidien

フロイトおよび精神分析をめぐるエッセー、スローリーディング、書評、試訳などなど

ラカン派の「魔女」狩り?:反MLP(ルペン)キャンペーン続報

フランス大統領選の第一回投票まで残すところ三週間。ラカン派(ECF)の反マリーヌ・ルペン(MLP)キャンペーンがつづいている。 ある調査によれば、「幸福度」が低い層ほどMLPを支持する傾向にある。このランキングにおいてメランションはその後塵を拝し、…

ラカン派による反ルペン声明

フランス人の3割が来る大統領選でマリーヌ・ルペンに投票するにやぶさかでないとする調査結果を「ル・モンド」が公にしている現在、国民戦線の党首がかの国の政権を手中にする可能性がいよいよ否定できなくなってきた。 エコール・ドゥ・ラ・コーズ・フルー…

トランプとセラピストたち

2月21日付のロサンゼルス・タイムズにトランプ現象が精神医療におよぼす影響についての記事が出ている。 いわく「なぜセラピストたちはトランプについて語るのにかくも難儀するのか?」 記事によれば、トランプ現象によってトランプ支持者および非支持者の…

ラカン的真理とトランプ的真理

Lacan Quotidien n°610 (2016年11月17日) においてアリス・ドゥラリュが指摘しているように、トランプのことばは自己検閲を逃れ、侮辱や憎悪が言表行為のレベルにとどまることなく言表のレベルにダイレクトに現れている。 The art of deal(邦訳『トランプ自…

ラカンとポスト・トゥルース

Lacan quotidien 627号(2月21日付)にナタリー・ジョデルが「非理性の時代」という記事を書いている。 ジョデルは二十一世紀をサンボリックな二元性が曖昧化している時代と捉える。そこではさまざまな境界、分離、差異が消滅し、区別不可能になっている。 …

「幻想」としてのトランプ現象

e.c.f. 発行のウェッブ・ジャーナル Lacan quotidien 626号(2月20付)によれば、トランプ現象とはアメリカの「症状」ではなく「幻想」なのであるらしい。 ホルヘ・アレマンによると、トランプは一見すると資本主義の「ネオリベラル的危機」の症状のように…

フロイトの書簡リスト(1908年)

Letters of Sigmund Freud (1908) ABREVIATIONS A : Abraham Fer : Ferenzci J : Jung 01/01/1908 (F>J 58) (F>A 14) 02/01/1908 (J>F 59) 05/01/1908 (J>F 60) 08/01/1908 (A>F 15) 09/01/1908 (F>A 16) 14/01/1908(F>J 61)(F>Binswanger 1) 15/01/1908 (A>…

フロイトの書簡リスト(1906-1907年)

Letters of Sigmund Freud (1906-1907) フロイトの交わした書簡のリストです。手元にある書簡集を元に作成してみました。家族宛の書簡は除外します。 書簡の内容についてはブログ freudiana 2.0 (http://criticon.blog.fc2.com/)をご覧ください。 ABREVIAT…

フロイトとエピジェネティクス?

たとえば、『夢解釈』につぎのように読める。 夢見ること、それは全体としてみれば、夢見る人の早期の諸事情への一片の退行である。つまり夢は、夢見る人の幼年期の再生であり、幼年期に支配的であった諸欲動の蠢きや、当時手に入れることのできた表現方法の…